【java】【objective-c】Java vs Objective-C　言語比較

Java人間がObjective-Cを勉強するにあたって一番苦労するのは文法に関するネーミングの違いだと思います。
概念は理解済みなのにそれがどの部分に相当するのか分からないのです。

「○○って何？」
「Javaでゆうと△△だよ！」

ってなると話が早いのですが、どちらの言語も知っている人でないとなかなかこういう答えは返ってきません。
てことで2言語間の対応をとっていきたいと思います。
言語が違うので概念が完全一致することはありえないのかも知れませんが、そこはまあ、おおよその雰囲気でおっけーな感じで。

【objc】@interface => 【java】class

ObjCではヘッダと実装にファイルを分けて書きます。
Java的にはクラスなのにinterfaceかよ！ですが、Javaの専門用語的なインターフェースではなく、普通名詞的にクラスのインターフェース。
この文法で実現する概念的にはどちらも「クラス」。

【Objective-C】

@interface
@end

@implementation
@end

【Java】

class{
}

【objc】@protocol => 【java】interface

次項参照

【objc】デリゲート => 【java】リスナー

デリゲートは委譲と訳されますが、クラス設計的な「継承」と「委譲」の委譲ではなく、実装は使う側におまかせということで委譲。
objcはprotocol、javaはintefaceで実装する。

宣言部
【objc】

@protocol MyDelegate<NSObject>
-(void)myDelMethod:(NSString*)text;
@end

【java】

interface MyListener {
    public void onSomeClicked();
}

イベント起こす側
【objc】

//ヘッダ.h
@protocol
@interface
//デリゲート登録用
@property (retain) id<MyDelegate> myDelegate;
@end

//実装.m
-(void) hoge
{
  //イベント発動
  [self.myDelegate myDelMethod:text];
}

【java】

class ClassA {
  //リスナ登録用
  private MyListener listener;
  public setOnMyListener(MyListener listener) {
    this.listener = listener;
  }

  private someMethod() {
    //イベント発動
    listener.onSomeClicked();
  }
}

利用部
【objc】

//ヘッダ.h
@interface ClassB : UIViewController<MyDelegate>{
//・・・
}

//実装.m

-(void) init
{
   //デリゲートの登録
    delegate元インスタンス.myDelegate = self;
}
 
//デリゲートの実装
-(void)myDelMethod:(NSString*)text{
    //処理
}

【java】

class ClassB implements MyListener {
...
  public ClassB() {
    //リスナの登録
    someObj.setOnMyListener(this);
  }

  //リスナの実装
  @Override
  public void onSomeClicked() {
    //処理
  }